ニワトリを飼っています。
2024年7月現在、私の飼っているニワトリはオス1羽とメス6羽の計7羽です。ニワトリを飼育するにあたって注意して欲しい項目の一つに「鳴き声が近所迷惑にならないか?」があります。特にオスは早朝の薄暗い時間帯から大きな声で鳴きはじめます。
またメスがうるさくないというのは半分嘘です。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- ニワトリを飼いたいが、近所迷惑にならないかが不安。
- メスだけであれば住宅街でも飼えるのか?
- ニワトリが大きな声で鳴くタイミングは?
ニワトリは大きな声で鳴きます。
普段は「コーコッコッコッ(2~3カ月齢まではピヨピヨ)」と小さな声で鳴いていることの多いニワトリですが、いくつかのパターンにおいて近所迷惑になるほどに大きな声を出します。特に注意して欲しいのが「なわばりを主張する鳴き声」「危険を察知した際の鳴き声」「産卵前後の鳴き声」です。
なわばりを主張するために鳴くのはオスだけですが、警戒鳴きとお産鳴きでは普段おとなしいメスであっても大きな声で鳴きます。
なわばりを主張するオスの鳴き声
オスはなわばりを主張するために鳴きます。
ニワトリの鳴き声として有名な「コケコッコー」「コケッコー」「コッケコー」は、オスの縄張りの主張やメスへのアピールのための鳴き声です。早朝から大きな声で鳴きはじめるために住宅街や民家の近くなどでの雄鶏の飼育はおすすめできません。
高い確率でトラブルになります。
またニワトリが鳴くのは朝だけのイメージを持っておられる方も少なくないかと思いますが、オスのニワトリが「コケコッコー」と鳴くのは朝だけとは限りません。朝早くから鳴きはじめるというだけであり昼や夕方であっても普通に鳴きます。
これらのことからも雄鶏を飼育できる環境は限られてきます。
危険を知らせる(警戒している)鳴き声
次に大きな声を出すのは危険を察知した場合です。
ニワトリは危険を察知することで警戒鳴きをします。害獣(ハクビシンやイタチなど)が接近すると、オスは「ギョエエエー」と鳴いて危険を知らせ、メスは「コケーコッコッコッ」「コケーコケーコッコッコッ」などのように鳴いて大騒ぎをすることがあります。
遠くにいても気づくほどの鳴き声です。
また害獣以外に反応してしまうこともあります。たとえば私のニワトリ小屋は家庭菜園の一角にあることもありミニ耕うん機や草刈り機の騒音には(慣れていることもあり)ほとんど反応しませんが、寒冷紗や防虫ネットなどをたたむ際には大騒ぎになってしまうことがあります。
いったん驚かせてしまうと落ち着くまでは鳴き続けます。
産卵前後の鳴き声(お産鳴き)
メスは産卵前後に落ち着かなくなります。
特にはじめての産卵前後はこの傾向が強く、警戒鳴きと同様に「コケーコッコッコッ」「コケーコケーコッコッコッ」「コーコーコー」などのような大きな鳴き声を発します。オスが鳴いているのかと勘違いしてしまうほどの鳴き声です。
このことからも初産日齢近辺での鳴き声には注意が必要です。
特徴 | 初産日齢 | |
---|---|---|
白色レグホーン種 | 活発で軽快、やや神経質、早熟 | 約150日 |
ロードアイランドレッド種 | 温厚、体質強健 | 約180~200日 |
お産鳴きは産み慣れていくに従い小さく短くなっていきます。
しかしどの程度の鳴き声で落ち着くのかには個体差があります。同じ品種のニワトリを同じように飼っていても、大きな鳴き声を発するニワトリもいればほとんど鳴かない(鳴かなくなる)ニワトリもいます。こればかりは実際に飼ってみなければ分かりません。
これらのことからもメスであっても鳴き声が問題になることがあります。
ニワトリの産卵する時間帯は9時から10時くらいがピークになります。そのためある程度の住宅地であっても多少の鳴き声(お産鳴き)は許容されるケースが多くなります。このことからも「住宅地であってもメスだけであれば問題は起こりにくい」という意見もあながち間違いではありません。
まとめ・ニワトリの鳴き声はうるさい?
ニワトリは大きな声で鳴きます。
ニワトリの飼育は鳴き声が問題になるケースがあります。特にオスは早朝から大きな声で鳴きはじめますので、住宅街での飼育はほぼ不可能です。またメスであっても警戒鳴きやお産鳴きが問題になることがありますので確実に大丈夫だとは言い切れません。
飼育環境に不安がある場合には(たとえメスだけであっても)ニワトリの飼育はおすすめできません。