
おひつはアク抜きをしてから使い始めます。
おひつ(飯びつ)の多くは白木(表面加工をしていない木材)で作られているために購入時には強い香りがあります。そのまま使い始めたのではご飯が台無しになってしまいますのでアク抜きをすることにより臭いを和らげます。
水でも問題はありませんが米のとぎ汁が効果的です。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- 白木のおひつを使い始めるには?
- おひつご飯には強い木の香りがついてしまう?
- おひつのアク抜き方法は?
アク抜きは米のとぎ汁を2時間ほど入れておきます。
米のとぎ汁を入れておくことにより「木材の強すぎる香りが適度に抜ける」「表面が酸化しにくくなる」などのメリットが得られます。酢水を使う方法もありますが銅のタガに付着すると変色の原因になるために米のとぎ汁が好まれます。
長く浸けすぎると木を傷める可能性があるために注意します。
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おひつのアク抜き方法は?
米のとぎ汁を入れておくことがアク抜きになります。
木材のアクには水溶性のものとそうでないものがあります。香りの主成分である精油成分(フィトンチッドなど)は脂溶性であるために水には溶けませんが、その他の苦味やエグ味を有する成分などは米ぬかにより抜けやすくなります。
またフィトンチッドは揮発性であるために時間経過とともに抜けていきます。
長く置きすぎるのは良くありません。
時間の都合により一晩ほど置いておきたくなることもあるかと思いますが、長く置きすぎると木材を傷めてしまうリスクがあります。そのため長くても3時間ほど、臭いや苦味などが気になる場合には上記の工程を複数回繰り返すことをおすすめします。
休ませる(乾かして置いておく)だけでも臭いは和らいでいきます。
米のとぎ汁がない場合には?
米ぬかや酢水でも代用できます。
おひついっぱいの米のとぎ汁を準備するのは難しいこともあります。そのような場合には米ぬかや酢水で代用することができます。どちらもおひついっぱいの水に適量の米ぬかやお酢を溶かして使用します。分量に決まりはありませんので大体で大丈夫です。
酢水は銅のタガに触れないようにします。
おひつのタガとして使われることの多い銅は空気中の酸素と反応(酸化)して徐々に黒ずんでいきますが、変色した酸化銅はお酢に含まれている酢酸に溶かされてタガのまわりの木材にしみ込んでしまうことがあります。
おひつを黒ずませないためにも酢水の扱いには注意が必要です。
まとめ・おひつ(飯びつ)を使い始めるには?
おひつはアク抜きをしてから使い始めます。
米のとぎ汁を用いてアク抜きをすることにより「木材の強い香りが和らぐ」「ご飯に苦味やエグ味が移りにくくなる」「表面が酸化しにくくなる」などのメリットが得られます。米のとぎ汁を準備できない場合には米ぬかや酢水などで代用することもできます。
またアク抜き後は風通しの良い日陰で完全に乾かすことが大切です。